組み込みシステム開発のPCについて
組み込みシステム開発のマシンと言えば、概ねWindowsマシンかLinuxマシンになります。Macを使っているユーザーにとっては、「まぁ、そうだよね」くらいの感覚ではないでしょうか。
実は、MacでもIoTデバイスのような組み込みシステムの開発が出来ます。様々な開発環境がありますが、インストールのしやすさや、すぐに使えるなど、使う視点で考えて選んでみました。
ということで、今回はMacで開発できるオススメの組み込みシステム開発環境を2つ紹介します。
Arm Mbed
組み込みシステムのCPUと言えば「Arm」と呼ばれるくらいメジャーなCPUコアを作っているベンダーです。OSXに対応しているというより、ブラウザがあれば使えます。オンライン・コンパイラと呼ばれているものです。
Mbed対応しているボードを使う必要がありますが、対応ベンダーも多く、バリエーションも120種類を超えています。
- ブラウザで開発できる
- 対応ボードの種類が豊富
- 通信やセンサーなどのライブラリが豊富
[Link] Mbed
Simplicity Studio
シリコンラボラトリーズという会社からリリースされている統合開発環境は、Mac OSXに対応しています。しかも無料です。これを使わない理由がわかりません(笑)
Mbedは、便利ですがプログラムのバグを見つけにくく、コンソールに出力するprintfデバッグを使わないと、中々品質を保てない側面がありますが、Simplicity Studioを使えば、より高い品質の組み込みシステム開発が行えます。
ただし、対象となるデバイスはSilicon Labsのデバイスに限定されてしまいますが、とっかかりには十分です。
- 専用のインストーラがある
- GUIベースの統合開発環境になっている
- サンプルコードが豊富
[Link] Simplicity Studio
組み込みシステムを始めるのに、準備しなければならないのは開発ボードくらいです。ハードルは高くありません。ぜひボードを入手して組み込みシステムを体験してみてください。